作品No.091

一人唄




あなたに見える私は
スクリーンの中の虚像
触れれば砂の城のよう
脆く崩れる

    あなたの知らない私を
でも 気付かせたい
ほんの一握りの眠りを
むさぼるために

一人でいる時間は
人ごみは
愛されるのは
人の視線は
長い
嫌い
怖い
痛い

あなたの知らない私を
でも 気付かせたい
てのひらの上の陽だまりの
小さな温もりが欲しい

    あなたの知らない私を
でも 気付かせてみたい
ほんの一握りの眠りを
むさぼるために…